トップページ > 症例一覧 > 顔面非対称 > 顔面非対称ケース2
『口がすっきり閉じない、口元が出た感じが気になる』とお母様に連れられて来院されました。正面から顔を拝見すると顎が右へずれており、下の歯並びの中心も右へずれています。この顎のずれを改善することを希望される場合には、手術を併用した外科的矯正治療が必要になります。彼女とお母様は手術を希望せず、『矯正治療だけで可能な限りよくしてください』とおっしゃいました。
13歳時です。第二大臼歯が生えるのを待って、透明な装置を付けて治療開始しました。上は左右第一小臼歯を抜歯し、下は歯並びの真ん中のずれを改善するために左が第一小臼歯を抜歯し、右は第二小臼歯を抜歯しました。
15歳時で、治療終了しました。治療期間は2年でした。歯の裏側に細いワイヤー(保定装置)をつけて元の歯並びに戻らないように、3ヶ月に1回通院して定期検診を受けていただいております。
18歳時です。治療終了後4年2ヶ月経過時です。保定装置をはずしても、歯並びは依然としてキレイに安定しています。正面から見た顔は、手術をしなかったために初診時と全く変わらず少し曲がっています。彼女は『顔の曲がりは気になりません、歯並びと口元がキレイなので満足してます、矯正してよかったです』とおっしゃっていました。
1. 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日~1週間で慣れることが多いです。
2. 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメインテナンスを受けることが重要です。
3. 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
4. 治療中に顎関節症状が出ることがあります。