
トップページ > 症例一覧 > 舌側矯正(見えにくい矯正) > 舌側矯正ケース4
『前歯のかみ合わせが逆なのと八重歯が気になるので治してほしい』と来院されました。上顎と下顎の骨の関係がずれていることが原因で前歯のかみあわせが逆になっていましたが、自分で顎を後ろに引いて噛むとかろうじて前歯があたりました。このように上下の顎の骨の関係がずれているためにかみ合わせが逆でも、自分で前歯が当てられる場合には必ずしも手術を受けなくても多くの場合矯正治療だけで治すことが可能です。
『上だけ裏側から治療してほしい』と希望されて、上は舌側矯正、下は表側に透明な装置を付けることにしました。反対のかみ合わせとデコボコを治すために、上は左右第一小臼歯を2本抜歯して下は左右第二小臼歯を2本抜歯して治療を開始しました。
治療開始後1年6ヶ月経過時です。上下ともにデコボコが整い、抜歯した隙間も閉じてきました。
治療終了時です。治療期間は2年6ヶ月でした。治療終了後、歯の裏側には元の歯並びに戻らないように細いワイヤーの保定装置を装着して、3ヶ月に1回通院して定期検診を受けていただいております。気になっていた『前歯の反対の咬み合わせや八重歯もキレイに並んで、口元もすっきりしてとても満足です』とおっしゃり、とてもすてきな笑顔になりました。
1. 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日~1週間で慣れることが多いです。
2. 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメインテナンスを受けることが重要です。
3. 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
4. 治療中に顎関節症状が出ることがあります。