症例集

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埋伏歯、親不知

右上の犬歯が埋まっている

10歳で小学4年生の女の子の症例

『右上の犬歯が埋まっている』とかかりつけの小児歯科医の紹介により、お母様と来院されました。C-T検査を行ったところ、右上の犬歯を矯正治療で引っ張り出してくることが出来ると診断しました。

手術後に犬歯を出す治療

『某大学口腔外科で埋まっている歯に矯正装置を付ける手術を受けてください』と紹介状のお手紙を書いて差し上げた際に、『手術こわーい』と言われてしまいました。いやいやながら手術を受けた後、11歳時に上の歯並びの裏側に装置(リンガルアーチ)を付けて、右上の犬歯を引っ張り出しています。12歳時には上の左右第一小臼歯と下の左右第二小臼歯を抜歯して歯の表側に透明な装置を付けて仕上げの治療を開始しました。

保定装置で後戻りを防ぐ

16歳時です。矯正治療終了後10ヶ月経過時です。矯正治療期間は2年6ヶ月でした。元の歯並びに戻らないように歯の裏側に細いワイヤーの保定装置をつけて、3ヶ月に1回通院して定期検診を受けていただいております。キレイな歯並びになりました。埋まっていた右上の犬歯もかみ合わせに参加して、全ての歯で噛むことが出来るようになりました。これで一生自分の歯で食事をとることが出来ます。最近、経過観察のために来院された際に『先生最近優しくなったね』なんて言われてしまいました。埋まっていた歯の手術がよほど怖かったのですね。私が手術をしたわけではないのですが。

  • 一般的な矯正:600,000円
埋伏歯の危険性

治療に係るリスク

  • 矯正科治療に係るリスクや副作用には、以下の点が挙げられます。
  • 1. 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日~1週間で慣れることが多いです。

    2. 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメインテナンスを受けることが重要です。

    3. 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。

    4. 治療中に顎関節症状が出ることがあります。

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