トップページ > 症例一覧 > 先天性欠如 > 先天性欠如ケース2
『かかりつけの歯医者さんで左上の犬歯が生まれつき欠如していると言われ隙間があいており、上の前歯の間にもすき間があり格好が悪いので何とかしてほしい』とお母様とともに来院されました。検査の結果、左上の犬歯はやはり生まれつき存在せず、その他に上の前歯が出っ歯のため下の前歯とかみ合っていません。
このまま隙間を閉じると、上の歯並びの真ん中が左側に大きくずれてきちんとしたかみ合わせが出来ません。そこで上の前歯を後ろに下げるための隙間を確保するために、右上の第一小臼歯を抜歯して透明な装置で治療しました。
治療終了時です。治療開始後2年10ヵ月経過時です。 歯の裏側に細いワイヤー(保定装置)をつけて、元の歯並びに戻らないように3ヶ月に1回定期検診を受けていただいております。上の歯並びの隙間は全て閉じて上の前歯を少し後ろに下げたことで、上下の前歯がかみ合い全ての歯がかみ合わせに参加しています。左上の犬歯の代わりに、第一小臼歯を使っています。もともと明るい彼女ですが治療後はますます明るくなった感じで、『自分でもキレイな歯並びに惚れ惚れします』と、院内にスーパースマイルを振りまいていかれました。
1. 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日~1週間で慣れることが多いです。
2. 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメインテナンスを受けることが重要です。
3. 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
4. 治療中に顎関節症状が出ることがあります。