トップページ > 症例一覧 > 開咬・過蓋咬合 > 過蓋咬合ケース2
『上の前歯が内側に傾きすぎていて、格好が悪いので治してほしい』とお母様とともに来院されました。正面から前歯を見て、『噛んでください』と言うと下の前歯が見えません。上の前歯が下の前歯に被さり過ぎています。このままでは、下の歯並びに装置を付けることが出来ません。
16歳時です。上の左右第一小臼歯を抜歯して、上の前歯を後ろに下げる隙間を作りました。上の歯並びだけ先に透明な装置を付けて、上の前歯を少し移動させることにしました。
17歳時、治療開始後10ヶ月経過時です。上の歯並びが少し整ったので、下の歯並びにも透明な装置を付けました。
治療開始後1年1ヶ月経過時です。上の歯並びの両側の隙間を閉じながら、上の前歯を後ろに下げています。
18歳時です。治療期間は1年8ヶ月でした。治療終了し自分で取り外し可能な保定装置を装着して、元の歯並びに戻らないように3ヶ月に1回通院して定期検診を受けていただいております。正面から前歯を見た際に、治療前には全く見えなかった下の前歯が見えています。内側に傾きすぎていた上の前歯も治りました。お母様はわが息子のスパースマイルに、『感激しました、矯正を受けさせて良かったです』とのことでした。
20歳時、治療終了後2年3ヶ月経過時です。夜間のみ保定装置を継続中です。歯並びは依然としてきれいに安定しています。
1. 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日~1週間で慣れることが多いです。
2. 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメインテナンスを受けることが重要です。
3. 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
4. 治療中に顎関節症状が出ることがあります。