トップページ > 症例一覧 > 先天性欠如 > 先天性欠如ケース3
『デコボコの隙間に物が詰まるのが気になり、見栄えも良くないので矯正したい』と来院されました。
デコボコを治すために、右は上下第一小臼歯を抜歯しました。 左の下は側切歯が生まれつき存在しない(先天性欠如)ので、抜歯しませんでした。左上の側切歯が歯の奇形で大きさが小さく形も悪い(矮小歯)ためにこれを抜歯することにしました。透明な装置を付けて治療開始しました。
治療終了後9ヶ月経過時です。治療期間は1年6ヶ月でした。歯の裏側に細いワイヤー(保定装置)をつけて元の歯並びに戻らないように、3ヶ月に1回通院して定期検診を受けていただいております。左上の側切歯を抜歯した場所には左上の犬歯を前に移動させて、側切歯の代わりをさせています。このため犬歯の先がとがっているので、削って少し丸めて見栄えを良くすることも出来ますが、『十分キレイになったのでこのままで満足です』と彼女は希望されませんでした。
1. 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日~1週間で慣れることが多いです。
2. 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメインテナンスを受けることが重要です。
3. 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
4. 治療中に顎関節症状が出ることがあります。