トップページ > 症例一覧 > 開咬・過蓋咬合 > 過蓋咬合ケース1
『上の前歯のデコボコが気になる』とお母様が心配されてお二人で来院されました。正面から前歯を見て、『噛んでください』と言うと下の前歯が見えません。上の前歯が下の前歯に被さり過ぎています。このままでは、下の歯並びに装置を付けることが出来ません。
そこで上の歯並びだけ先に透明な装置を付けて、上の前歯を少し移動させることにしました。
11歳時です。上の左右第一小臼歯を抜歯して、上の前歯を後ろに下げる隙間を確保しました。下の歯並びにも透明な装置を付けました。
治療開始後1年5ヶ月経過時です。上の前歯の両脇にある隙間を閉じながら、上の前歯を後ろに下げています。
12歳時、矯正治療終了時です。矯正治療期間は1年9ヶ月でした。自分で取り外し可能な保定装置を装着して、元の歯並びに戻らないように3ヶ月に1回通院して定期検診を受けていただいております。全く見えなかった下の前歯が見えています。デコボコもきれいに並んで、お母さまも本人も『大満足です』とおっしゃっていました。
18歳時です。矯正治療終了後5年5ヶ月経過時です。 保定装置をはずした後でも、下の前歯がきちんと見えた状態で歯並びは安定しています。
1. 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日~1週間で慣れることが多いです。
2. 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメインテナンスを受けることが重要です。
3. 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
4. 治療中に顎関節症状が出ることがあります。